映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「アクトレス 女たちの舞台」

 知らなかった作品ですが、Amazonプライムで表示され、レビューの評価も割と良かったので見てみた作品です。

 


アクトレス 女たちの舞台(字幕版)

  

作品データ映画.comより)
監督 オリビエ・アサイヤス
原題 Sils Maria
製作年 2014年
製作国 フランス・スイス・ドイツ合作
配給 トランスフォーマー
上映時間 124分
映倫区分 PG12

あらすじシネマトゥデイより)
映画界でその名をとどろかすマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、マネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)と一緒に仕事に励んでいた。そんなある日、マリアは若いころの出世作のリメイク版への出演をオファーされるが、彼女が演じた若き美女ではなく、ヒロインに振り回される中年上司役だった。リメイク版の主役には、ハリウッドの新進女優ジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)がキャスティングされていて……。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★☆☆

感想
 映画.comに載っていた原題は「Sils Maria」ですが、IMDbでは「Clouds of Sils Maria」となっていました。
 原題の意味が分からなかったのですが、「Clouds of Sils Maria」だとよく分かります。
 日本語にすると「シルスマリアの雲」。
 アクトレスというタイトルに全然違うとは思いませんが、僕としては、アクトレスよりも「シルスマリアの雲」の方が、ラストにかけての展開で納得がいきました。

 物語の内容は上に載せたあらすじの通りで、僕としてはそこまで面白さを感じませんでした。
 かつて、20年前に演じた同じ演劇を演じることになったマリア。
 20年前は主役の内の若い女性役だったけれど、今回も同じ役を演じられるかというと、そんなことはもちろんなく、主役の内の年上の女性役を演じることに。
 オファーを受けるかどうか迷い、練習する過程と、劇中の役柄とがリンクするという内容になっています。

 この内容自体にはあまり面白さを感じなかったものの、マリアを演じているジュリエット・ビノシュの単に髪の毛を切ったというだけでなくガラッと変わる印象や、彼女のマネージャーを務めるヴァレンティーヌを演じるクリステン・スチュワートが特に印象的でした。
 それに加えて、若い女性役を演じることになるジョアン役のクロエ・グレース・モレッツも存在感があり、そのやり取りと、原題になっているClouds of Sils Mariaの景色がとても印象的でした。