映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

「定時に帰らなきゃいけない理由があるの?」

 今までとは全く違う新しい仕事に就いて数ヶ月経ちました。
 自分のキャパシティも分からず、ふられた仕事を「はい」と引き受けていたら、キャパシティを越えてしまい、一つ一つは違うものですが、立て続けにミスをしてしまうようになりました。
 元々、マルチタスクは苦手で(HSPの特性でもあるようです)、一つ一つをじっくり行っていく方が得意だと思うのですが、他の人の仕事量も分からないので、とりあえず「これやって」と言われた仕事を引き受けていたらミスをしまくって、凹んでいたところ、「○○さんちょっと」と責任者に呼ばれ、数分話をされました。
 

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 着実に落ち着いてミスのないように何度もチェックを行って欲しいことなどを伝えられたのですが、それはその通りなので「はい…。すみませんでした…。」としか言えませんでした。
 それに続いて言われたのがタイトルに書いた「定時に帰らなきゃいけない理由があるの?」という言葉です。

 どうやら僕は定時に帰れるように焦って仕事をしているように思われているらしく(実際毎日定時で帰ってるわけでもありません)、「いやそういうわけではないんですが…」とは答えたものの、釈然としない気持ちが残りました。

 今いる会社、定時が18時なのですが、定時に帰っている人がいません。
 なので、僕のように最初だけならまだしも数ヶ月経ってもほぼ定時に帰っているのは異様に写るようです。

 その人も「20時とかじゃなくて19時とか19時半とかまで残れないの?」と言ってきたのですが、僕の頭に浮かんだのは「じゃあ、定時の意味あるんですか?」でした。
 19時や19時半を当たり前に要求してくるのなら、その時間を「定時」にすればいいのではないか、と。

 「定時って言葉の意味知っていますか?」と聞きたくなりました。
 こういう感覚なのはもしかしたら、非常勤講師としての教員の仕事をしていたからかも知れません。
 授業時間とコマ数は年度の初めに決まっていて、その限られた時間内に教えなくてはいけないことも決まっていて、それを実行していたこと、そして、パートでは時給で働いていました。

 非常勤講師の仕事での給料はコマ数(授業数)で決まりましたが、パートは時給制なので残業すれば雇っている会社からすればそれだけ利益が減るわけですし、残業は好まれませんでした。
 というか、これはパートだけでなく、正社員も同じなのではないかと思います。
 残業すれば残業代を払わなければならず、利益が減ります。

 この話を去年から仲良くさせてもらっているパートさんたちとのランチ会で話したら、「今時そんなこと言う会社があるの!?」、転職したもう一人の方の会社では残業することに厳しいらしく「むしろうちは残業するなって言われてるよ!」と驚かれました。


 複数の人間がこなしている仕事で残業が日常的になっている業務って、そもそも業務量がおかしいと思うのは僕だけなのでしょうか。
 皆が基本的には定時に帰れる業務量をこなせるだけの人員を配置するのがまっとうな会社のあり方なのでは?と思う僕がおかしいのでしょうか。