映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

サヘル・ローズ×JIM-NET 異国で生きる孤独~イラン人がん患者、シャハワンさんと出会って

 先日、Instagramを見ていたら、俳優のサヘル・ローズさんがこんな投稿をしていました。

 

 

 サヘル・ローズさんのことを初めて知ったのは、多分NHKEテレの何かの番組だったと思います。
 俳優ですが、演技自体は殆ど観たことがなくて(「映画 みんな!エスパーだよ!」だけかも…)、最初に知ったのがその生い立ちを取り上げた番組だったこと、そして、それ以降もEテレとかで観ていたので、俳優というよりも、日本に生きる1人の人間として関心を持つようになり、Instagramを覗いたら、その言葉がとても丁寧で素敵だったのでフォローしていました。

 そのサヘル・ローズさんが9月末から10月初旬にかけて、法学者の谷口真由美さん(日本おばちゃん党代表)、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんらとヨルダン、イラクなどを訪問していることは知っていたのですが、そこでの出会いを話すトークイベントをするということで行ってみました。
(参加費=全額寄付になるということもとても良いな、と後押しされました)

 

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 席に座ると、サヘルさんが一人ひとりに声をかけて下さっていて、僕にもお声かけ下さり、まさかそんなことがあるとは思っていなかったので、サヘルさんの「遅い時間にもかからずお越し頂いてありがとうございます」という言葉に「いえ…」(うわぁ、顔すごく小さいな)とかしか言えなかったのですが、テレビ(は今はないので最近の様子は分かりませんが)で観ていたり、Instagramでのご様子と変わらない印象を受けました。

 イラクで小児ガン(主に白血病)医療支援活動をするNPO法人JIM-NET(代表は医師の鎌田實さん)がイラク北部アルビルに今年5月に完成させたJIM-NETハウスに訪れた際に出会ったサヘル・ローズさんと同じイランからの難民であるシャハワンさん一家との出会いを話して下さいました。

JIM-NET(ジムネット)公式サイト

 また、そのシャハワンさん一家との出会いと一緒にそれまでに寄った難民キャンプや支援施設での出来事を話されていました。
 そこで話される内容自体知らないことがあったということも沢山あったのですが、一番印象的なのは、やはりサヘル・ローズさんの話しぶりでした。
 とても丁寧に言葉を選んでいるように感じたと共に、始まる前にそこにいた一人ひとりに自らが話しかけるということに現れているように、人と関わろうとすることを恐れない姿勢を感じました。
 お話の中では、つらく感じた出来事も話されていたのですが、それでも強く印象に残ったのは、サヘル・ローズさんは人と関わろうとすることを恐れない強い人だな、と。

 しかも、実は体調が悪かったらしいのですが、ライスプディングを作ってきて、そこにいた人たちに振る舞ってくれたりと、メディア越しでただ観ていた人ですが、芯のあるとても素敵な人だな、と感じました。

 

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 また、このJIM-NETの活動には北海道の銘菓六花亭も協力しているということで、缶の絵が素敵だったこともありチョコ募金もしてみました。
 サヘル・ローズさんが何故このような活動を始めるようになったのか、そして支援の形を語る中で、僕も今まで少し野宿者支援などに関わらせてもらったこともあるので、その時考えていたことなどを思い出し、そしてまた少しでも何か出来ることをしていこうと(それが単にお金を寄付するだけだったとしても)思いました。