映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

土門拳記念館と山居倉庫

 友人の画家島田優里さんが参加していたイベントで新潟県村上市に行った翌日、ちょっと足をのばして山形県酒田市に行ってきました。
 島田さんの個展に行った際に島田さんの友人に酒田市が良いよ、と教えてもらい、調べてみたら、写真家の土門拳さんの記念館があると知り、しかもその記念館の建築も素晴らしいということだったので行ってきました。

ホーム | 山形県酒田市 土門拳記念館

 

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土門拳記念館)

 
 上に載せた写真のように建築がまず良かったです。
 展示内容は、常設展というものはないのか、まずは直近の第38回土門拳賞を受賞した高橋智史さんの『RESISTANCE カンボジア 屈せざる人びとの願い』の展示があり、一番広い一面には、「生誕110年 土門拳 古寺巡礼名作セレクション」が 展示されていました。
 他にも第25回酒田市土門拳文化賞受賞作品展が展示されていたのですが、僕が驚いたのは古寺巡礼名作コレクションです。
 歴代の土門拳賞受賞者の作品はどちらかというとジャーナリスティックというか政治的な課題を描写したものが多く、土門拳さんも市井の人たちの写真を沢山残していたというイメージがあったので、古寺巡礼として仏像類の写真を沢山撮っていたことに驚きました。

 その後訪れたのが、島田さんの友人が言っていた、山居倉庫です。

 

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(山居倉庫と欅並木)

 
 ここは本当に雰囲気の良い場所でした。
 中州に位置していたことから、収穫した米を各地から集め、運ぶための倉庫なのですが、倉庫と欅並木の光景がとても綺麗でした。
 ちょうど秋で紅葉が始まっていたことも一部の欅の葉が落葉していてとても良い雰囲気でした。
 中には展示室や庄内米歴史資料館もあり、結構楽しかったです。

 車がないと正直移動するのは大変ですが(バスが1時間に1本間隔でした)、初めての酒田市、晴れていたこともあり、とても良かったです。

「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

 少し前に読んだ樹木希林さんの『この世を生き切る醍醐味』、そこで触れられていた作品でそういえば見ていなかったということで、ウォッチリストに入れておいたらAmazonプライムで観られるようになっていたので観てみました。
 


東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

 
作品データ映画.comより)
監督 松岡錠司
製作年  2007年
製作国 日本
上映時間 142分
配給 松竹

あらすじシネマトゥデイより)
1960年代。3歳のボク(オダギリジョー)は、真夜中に玄関の戸を蹴破って帰ってきた酔っぱらいのオトン(小林薫)にいきなり焼き鳥の串を食べさせられてしまう。オトンに手を焼いたオカン(樹木希林)はボクを筑豊の実家に連れ帰り、妹の“ブーブおばさん”の小料理屋を手伝いながら、女手一つでボクを育て始めるのだった。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 公開されたのが12年前なので、12年前に観ていたらまた違った印象を持っただろうと思う作品でした。
 12年前は今までで一番忙しかった時期で、それは結婚し、子どもが生まれ、家事と育児をしながら、大学院に通い、論文を書いていたからです。
 だから名前だけ知っていたけれど、とても映画を観るような余裕もなく、そのままになってしまい、12年経ってようやく観ることが出来ました。

 12年前だったら、主人公のボクにあまり感情移入出来なかったように思います。
 ボクを演じるオダギリジョーが今の僕と同じような年齢なので、生きている時代は違うけれど、何となく親近感を感じることが出来ました。

 けれど、ちょっと引いて観てしまったのは母親との距離感です。
 一人息子で、ほぼ母親の手によって育ててもらったボクとオカンとの距離感が僕にはわかりませんでした。

 僕は一人親でもなく、一人息子でもない。
 母親を大切だと思う気持ちはあっても、ここまで母子一体と、息子側が思うその気持ちがあまり理解出来ませんでした。

 もしかしたら、これは母子の関係ではなく、僕自身が小さい時から「死」を意識してきたことや、「家族」でも「他人」だと強く思ってきたからかも知れません。

 それにしても、樹木希林の存在感と演技力は、本当に圧倒的だなと感じる作品でした。

REPTIC2019@新潟県村上市

 先月中旬、新潟県村上市に行ってきました。
 何のために行ってきたのかというと、このイベントに行くためです。
 

reptic.info

 

 友人の画家島田優里さんの個展に行った際、今度こういうイベントでライブペインティングすると知り、「ぶみさんヒマでしょ?」と言われたので、行ってきました。
(真に受けて逆に引かせてしまったかと思いましたが、島田さんも喜んでくれたので良かったです。)

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 土日開催で、土曜日に行き、日曜日は酒田に行こうという予定を立てていていたのですが、土曜日は雨でした。
 予報で雨だったので、土日の予定を逆にしようかとも思ったのですが、雨天会場もあるとのことだったので、当初の予定通り土曜日に行ってきました。
 結果的に、殆どの時間は雨でしたが、転職を巡るあれこれが主な要因で精神的に参っていた時だったので、人工物と人であふれかえっていた東京から離れ、自然の中で人が殆どいない状態で、雨の中、川の流れを見られる場所だったのが、なんだか色んなものを流してくれるようで良かったです。
(会場が三面川に面した中州公園だったからで、村上駅周辺だったらまた違った印象だったと思います。)

 なんというか、作家さんたちにはものすごく失礼な言い方になってしまうかも知れませんが、世の中って本当にいろんなニーズがあるんだな、と思いました。
 だから、逆に何を作っても良いというか、何を表現してもいいのかも知れないな、と思いました。

 もちろん生計を立てるために、生計を立てるほどのニーズにあった作品が作れるかどうかは重要な課題ですが、島田さんもそうですが、生活のための仕事をしつつ、画家としても活動し、その作品を販売する。
 0か100かではなく、最初は0だとしても、いつの間にかそれが15くらいになっていたり、100になっていたりすることもあるのかな、と。
 これはお金の話ですが。

 と、とりとめもない話になってしまいましたが、鷹が飛んでいるところをぼーっと眺めたり、近くにあるイヨボヤ会館三面川を鮭の種川にした歴史なども知ることが出来て面白かったです。

 村上市にはこれまで全く縁がなかったので、行けて良かったです。

「俺の話は長い」

 先日、実家に寄ったとき、母から「面白いからとっておいたよ(録画しておいたよ)」と言われ、僕も新聞の書評で気になっていたので、観てみたテレビドラマが今回の「俺の話は長い」です。
 ちなみに、僕の家にはTVがないので、実家でしか観ることが出来ないので、あくまでも今の時点(11月2日分=第4話=其の8)までの感想になります。 

 

youtu.be

 

俺の話は長い|日本テレビ

作品データ日本テレビより)
放送時間 土曜 22:00~(約50分)
放送期間 2019年10月12日~
放送国 日本
制作局 日本テレビ
脚本 金子茂樹

ストーリー(第1話)
すき焼きと自転車
岸辺満(生田斗真)は、喫茶店を営む母、房枝(原田美枝子)に寄生しながら暮らすニート。ある晩、姉の秋葉綾子(小池栄子)が夫の光司(安田顕)とすき焼き用の牛肉を携えて岸辺家にやってくる。
今回の訪問の目的は、マイホームの建て替え完成までの3か月間、娘の春海(清原果耶)も加えた家族3人がここで同居する許可を取り付けるためのものだった。
すき焼きが嫌いな満は「オレに相談に来といてすき焼き出すのはあり得ないよね。何か手土産を持って行こうと思ったら相手の好き嫌いを入念にリサーチするでしょ?クライアントの嫌いなものを贈るってビジネスの世界で一番やっちゃいけないことだからね」「ニートの分際でビジネス語るんじゃねぇよ!」と怒る姉の頼みを「ダメにきまってんじゃん」と断固拒否、「相談した私がバカだった」と怒り心頭の綾子。
するとそこに今日は来ないと言っていた春海がやってきて-。

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★★

感想
 コーヒー店を9か月やっていたけれど、うまくいかず、その後6年間ニートをしている31歳の満(みつる)を中心とした家族の話です。
 母と2人で暮らしていた家に、マイホーム改装の為ということで姉家族3人が同居することに。
 ここから家族5人での生活が始まり、5人それぞれに変化が起きるという物語になっています。

 普段なら、まだ継続中の作品を★で評価を付けることはないのですが、これからどういう展開になったとしても、僕はこの作品、すごく良いな、と思い★を付けました。
 母と2人で働きもせずにどうやって生活しているのかというと母親が喫茶店をしているからで、それで生活している情況です。

 僕がこの作品の良いな、と思った点は3つあります。
 1つ目は1時間枠の中で話が2つに別れていて、わかりやすい構成になっている点です。
 2つに分かれているといってももちろん続いているので、全く違う話が展開すると言うことではないのですが、たとえば、1回目だと「すき焼きと自転車」「寿司とダンボール」と分かれています。
 家族の話って、どこを切り取るかで色んな見方が出来て、もちろん全部一つにつなげることも出来るのですが、それぞれを切り取ることによって全体を浮かび上がらせるのが良いなと思います。

 もう一つは、主人公満がニートだという点です。
 僕の兄は今(2年くらい?)ニート(というかひきこもり)です。
 満よりも年齢は上ですが、(どうやって稼いでいるのかわかりませんが)家には一応お金を少し入れているものの、年金暮らしの両親のいる実家に寄生しています。

 僕は兄とは小さな時から本当に仲が悪くて、話をすれば(文字通り)血を見るほどのケンカになるような関係です(ある意味正解だったのかもしれませんが、結婚式にも来ませんでした)。
 なので、ニートでもまぁ、お金入れてるみたいだし、生きてるんだったら良いんじゃない、と背中を押してもらえたと同時に、満の姉綾子が、弟が働いているという嘘を周囲にしている心境もわかるような気がします(僕は仲が悪いので嘘つく必要もなくこうやって公にしていますが)。
 実家にやってきた綾子と満は度々ケンカをするのですが、それでも、ケンカ出来るということは、それは信頼しているから、憎しみに変わることがないからとも言えるわけで、正直羨ましいな、と思います。
(僕らが今ケンカしたら、血を見るどころか警察沙汰になると思います。)

 最後に、もう一つ良いなと思ったのは、綾子の娘春海と満との関係です。
 親子でなく(ちなみに綾子は再婚なので光司は継父)、ある意味斜めの関係だからこそ話せることもあるという人が近くにいるというのが良いな、と。
 春海にとっての祖母房枝もある意味斜めの関係かも知れませんが、年齢が遠すぎて話せないこともあると思うのですが、比較的年齢の近い満だからこそ話せることがある。
 そういう斜めの関係(別にそれが血縁関係になくても)の存在がいるって、とても良いなと思います。
 それはきっと春海にとってだけでなく、満にとっても良い関係なのだと思います。

 ちなみに僕が1番好きな話は第2話其の4の「コーヒーと台所」です。
 ネタバレしちゃうので詳しくは書けませんが、母、姉綾子、満の3人がみんなそれぞれ後悔しつつ、けれど、元に戻したいという、たった一言を言えないところがすごく現実的で繊細な話でした。

穂村弘『求愛瞳孔反射』

 先日読んだ『回転ドアは、順番に』がとても良く、その本の解説で金原瑞人さんがあげていたのがこの本です。
 金原さんがこんなことを書く人がいたら恋しちゃう、というようなことを書いていて、穂村さんって詩も書くんだ、と手に取ってみました。 

 


求愛瞳孔反射 (河出文庫)

 

求愛瞳孔反射 :穂村 弘|河出書房新社

内容河出書房新社より)
獣もヒトも求愛するときの瞳は、特別な光を放つ。見えますか、僕の瞳。ふたりで海に行っても、もんじゃ焼きを食べても、深く共鳴できる僕たち。歌人でエッセイの名手が贈る、甘美で危険な純愛詩集。

勝手に五段階評価
★★★★☆

感想
 載っている詩自体は正直な所、今の僕には金原さんが書いていたほど心に響いてくるようなことはありませんでした。
 けれど、穂村さんが書いていた「あとがき」の文章がとても印象的でした。

 もともとこの詩集に収めた作品は前世紀末に失恋したときに書いたもので、ひとりの女性のイメージが全体を覆っているのです。
 ひとつ書いてはメーリングリストに流す、という傍迷惑な行動を繰り返して自分の心を癒していたのでした。
 最終的には一〇〇編を超えた記憶があります。

 
 失恋でも何でも良いと思うのですが、「言葉」を書くって、「自分の心を癒」やす効果があるよな、と。
 僕は今Instagramhttps://www.instagram.com/bumi_y/)で写真と共に詩を書いています。
 写真は元々好きだけれど、同級生のように写真で生活しようとも生活が出来るような才能もない。
 そして、詩も「恥ずかしい」というただの自意識過剰さを自分で勝手に発揮して、誰にも見せることなく過ごしてきました。

 けれど、その写真も詩も「ひとつ書いてはメーリングリストに流す、という傍迷惑な行動を繰り返して自分の心を癒していた」というような行動でも、こうして本になり、だれかの心を揺さぶることがある。
 僕の場合は「ひとつ書いてはInstagramに流す、という傍迷惑(でもないのかな)な行動を繰り返して自分の心を癒している」感じです。

 言葉って、そういう自分のためにあって良いと思うし、どこまでも自由なんだよな、と改めて思いました。

「ジョーカー」

 昨日書いた、春風亭昇りんさんの落語会の打ち上げで、映画の話になりました。
 3人とも結構映画が好きなようで色んな映画の話になり、今観たい映画などの話になったのですが、その時、春風亭昇りんさんと企画の1人で画家の辻美保子さんがオススメしていたのがこの「ジョーカー」です。
 同じく企画の1人で画家の島田優里さんは使われている楽曲に性犯罪で服役中のゲイリー・グリッターによる「ロックン・ロール・パート2」があることを知っていて懸念を示していたのですが、いつも聞いているラジオ番組(たまむすび)で映画評論家の町山智浩さんがこの作品について語っているのを聞いていて、観たいなと思っていたので、映画館で観てきました。 

 

youtu.be

 

映画『ジョーカー』オフィシャルサイト


作品データ映画.comより)
監督 トッド・フィリップス
原題 Joker
製作年 2019年
製作国 アメリ
上映時間 122分
配給 ワーナー・ブラザース
映倫区分 R15+

ストーリー(オフィシャルサイトより)
本当の悪は、人間の笑顔の中にある。
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。
都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気あふれる〈悪のカリスマ〉ジョーカーに変貌したのか?切なくも衝撃の真実が明かされる!

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 この作品を(高いお金を払ってまで)映画館で観ようと思った最後の一押しは、プチ鹿島さんのコラムを読んだからです。
 

bunshun.jp

 
 鑑賞後の感想ですが、何回も観たという評判を聞いたり、昇りんさん曰く観終わったあと「人と肩がぶつかって、『あっ?』とかなっちゃう」という感じだったそうなのですが、多分それは、ジョーカーになるアーサーに感情移入してしまうから、自分もジョーカーになってしまうからなのだと思います。
 実際に、映画の中でも沢山の人たちがジョーカーになるのですが、僕はアーサーの苦しみや、それを演じるホアキン・フェニックスの演技力には圧倒され、確かにアカデミー賞を取るかも知れないなと思いましたが、そこまで引き込まれることはありませんでした。

 何故かというと、上に載せた町山智浩さんの映画評や、さらに突っ込んでプチ鹿島さんがコラムで説いているように、この映画、あくまでも「コメディ」で「ジョーク」なんだと思ったからです。
 この作品、すごく良い!という人たちは、この映画の「意味」とか「現実社会」との対比を感じていて、ある意味自分たちも同じ情況に置かれていることを感じているから、ジョーカーに感情移入してしまうのだと思います。

 でも、僕は、これは壮大な「ジョーク」「コメディ」だな、と感じました。
 これを笑えない現実に生きているという「コメディ」な世界で自分たちが生きているという、その現実を描いた作品なのだなと感じました。

春風亭昇りんさんの落語会

 先日、友人が企画する落語会があるということで、誘われたのでふらふらっと行ってきました。
 どこで行われたのかというと、国分寺のおたカフェという場所です。

史跡の駅 おたカフェ

 国分寺なのですが、僕はその周辺を今まで避けてきました。
 というのも、僕が3月まで勤めていた学校には、その地域から通ってくる生徒たちが多かったからで、高校時代の友人たちと年末に鬼怒川に行ってはしゃいでいたところを年明けに「先生、鬼怒川の○○にいましたよね?」と言われたことがあり、それ以来、長期休暇中の観光地や、普段もなるべく生徒がいそうなところには行かないようにしてきました。 

 が、まぁ、僕はもうその学校で働いていないので、大丈夫かな、ということで行ってきました。


 落語の前に、駅から史跡や公園を回ったのですが、以前ブラタモリでも紹介されていたことを思い出し、歩き回れたのも楽しかったです。

 春風亭昇りんさんの落語はどうだったのかというと、落語自体僕は評価出来るほど聞いたことがないのでわかりませんが、自分が教師として働き始めたばかりのころを思い出しました。
 というのも、授業は僕にとっては「演技」で、いかに生徒たちに興味を持ってもらうか、楽しんでもらうかということを限られた時間の中で考えていたからです。
 落語で言うところの枕から始まり、オチで終わる。
 僕は45分、50分と時間を計算してしゃべることをあらかじめ考えて授業をしていたので(さすがに5年くらい経つとそこまで頭の中で台本は用意しませんでしたが)、昇りんさんの落語を聞いて、なんだか、その教師になりたてのころを思い出しました。

 また、ちょうどこの落語会のあと、cakesで読んだサンキュータツオさんの話が興味深かったです。
 

cakes.mu

 

落語って意味からいかに逸脱していくかというものでもあるんで。
 たとえば、字が読めない人たちが集まって、「これなんて書いてあるの?」って言い合うだけで30分終わってしまうことがある。「この時間なんだったんだろう、超無駄」とか思わずに、「なんか贅沢な時間を過ごせたな」という心のあり方でいたいよね、っていう芸能なので。


 昇りんさんと企画のおふたり(2人とも画家の島田優里さん辻美保子さん)との打ち上げにも混ぜてもらったのですが、落語そのものだけでなく、国分寺の史跡をぶらぶら歩いたところから始まり、落語を聞いて笑わせてもらって、打ち上げにも混ぜてもらって3人と色んな話を聞いて話して、「なんか贅沢な時間を過ごせたな」と感じられたのが何よりも良かったです。