映画と本と自分と山

映画が半分、残りは本と自分、時々山登りについて

宮島・厳島神社・弥山

 広島を訪れた翌日、向かったのが対岸にある、宮島です。
 泊まったゲストハウス(【公式】ホステル&カフェバー バックパッカーズ宮島)は宮島口なので、まずはフェリーに乗って対岸の宮島へ(JR西日本が運行しているのでICカードが使えました)。
 15分ごとくらいに運行していて、乗っている時間は10分くらいでした。

 そして、いざ厳島神社へ。

国宝・世界遺産 嚴島神社 【公式サイト】 

 

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 さすがに僕も知っている厳島神社と大鳥居。
 が、残念なことに、大鳥居は修復中で、覆いがかかっていました…。

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(中央の白い覆いに隠れているのが大鳥居です)

 
 厳島神社を出た後は、ロープウェイに乗ることにしました(基本的に山でも城でも登れるところには登ってしまいます…。)

宮島ロープウェー | 宮島・弥山・日本三景・世界文化遺産/広島観光開発株式会社

 このロープウェーは2本乗り継ぎます。
 一本目は少人数のものですぐに乗れるのですが、二本目は大勢乗れるようになっていて15分ごとくらいの運行になっています。

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 ロープウェイを乗り継いで到着した所からも眺めは良いのですが、弥山までは徒歩とのこと。
 上に載せた写真のように「げっ、結構遠いし、登山じゃん…」と心折れそうになったのですが、登りました。

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 途中、かわいいお地蔵さんに励まされつつ、登りました。
 

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 世界遺産に登録してあるということもあり、体力的には軽登山という感じではあったものの、道は完全に整備されていたので登りやすかったです。
 そして、ついに弥山の山頂に到着。

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 ここからの眺めが本当に良かったです。
 ロープウェイで登ったところからもある程度見えるのですが、それは広島側で、瀬戸内海側はあまり見えません。
 けれど、弥山山頂からは瀬戸内海側を眺めることが出来、瀬戸内海にある沢山の島を見ることが出来ました。

 そして、下山し、再度ロープウェイを乗り継いで、さらにフェリーに乗り宮島口駅へ。
 岩国の錦帯橋へ向かいました。

島本理生『あられもない祈り』

 先日来書いている、相田みつをさんの『相田みつを ザ・ベスト にんげんだもの 逢』『相田みつを ザ・ベスト 一生感動一生青春』益田ミリさんの『世界は終わらない』 と同じく、古書店で100円だったので手に取った作品です。
 あまり日本の現代の作家の小説は読まないのですが、自分の中でそろそろ読まないとという感じがあったので手に取りました。


あられもない祈り (河出文庫)

 

あられもない祈り :島本 理生|河出書房新社

 

内容河出書房新社より)
〈あなた〉と〈私〉……名前すら必要としない2人の、密室のような恋――山本文緒行定勲西加奈子青山七恵さん絶賛の至上の恋愛小説。マスコミでも話題になった島本理生の新境地!

勝手に五段階評価
★★★☆☆

感想
 そもそも僕は小説は生きている日本の作家の作品はほぼ読みません。
 例外として村上春樹さんがいますが、現役の小説家の作品を読まないので、佐伯一麦さんの『木の一族』石原慎太郎『弟』は特別な作品ですが(それについては映画「二十六夜待ち」で少し触れました)、二人のそれ以外の作品は読んだことがありません。
 何故かというと、理由は2つあって、1つは、そもそも僕は活字(というか物語)を読み始めたのが高校3年生の時だったので、今いる人たちの作品を読むことより、すでに評価の決まっていて、さらに良い評価の人たちの作品を読むことを優先してきたからです(それでもまだまだ読めていない作品も多いのですが…)。
 もう一つは音楽(歌)にも共通していることでもあるのですが、日本語だとストレート過ぎるので、1度他の言語(僕に理解出来るのは英語だけですが)を通したものの方が直接伝わってこないので楽だということがあります。

 けれど音楽もそうなのですが、大人になって、というか子どもたちを育てている中で、日本語への抵抗もなくなってきていたので、歌に関しては日本語でも大丈夫にはなっていたのですが、小説・物語は読む時間がないので、相変わらずあまり積極的に日本の現役小説家の作品は読んできませんでした。

 が、島本理生さんは僕にとって特別な存在で、いつか読もうと思ってはいました。
 なぜ特別なのかといえば、島本さんは高校生の時にデビューしていて(芥川賞は逃したものの綿矢りさ金原ひとみと一緒に注目された)、進学した大学が僕と同じでさらに同じ学部でした。
 同じ学部(しかも、大学の中では割と人数の少ない学部)だったので、いつか同じ授業で会えたら良いな、と淡い希望を抱いていたのですが、島本さんは2年生の時だったかに中退していました。

 ということで、近いような遠いような存在である島本さんの作品をいつか読もうと思っていたのですが、ようやく機会が訪れました。
 解説を書いている西加奈子さんの評価というか文章を読むとこの作品の持つ価値みたいなものがわかるのですが、実際に読んだ僕としては、正直な所、あんまり響いてきませんでした。

 というのも、主要な登場人物である〈あなた〉と〈私〉に名前がないことが、西さんは高い評価をする理由にしていましたが、僕には逆にその名前がないことが象徴するように、描かれる出来事がぼんやりとしているように感じました。
 リストカットやセックスに関する肝心なところの描写は避けつつ物語が進む。
 確かに「想像」することは出来るのですが、僕にはもう少し書いてくれないと、そもそも何を書きたかったのかがわからなく感じました。

 それは絵画を観るときと同じようなもので、僕は印象派の作品が好きなのですが、逆に抽象画は苦手です。
 そういう絵と同じような好みが小説にも現れたのかも知れません。

 印象派はぼんやりとしているけれど、抽象画のように「想像」をそこまで求められないし、あくまでもある程度の輪郭がある。
 けれど、抽象画はそもそも何を描いているのかを想像することから求められる。
 あくまでも僕の印象ですが、そんな感じです。

 この作品が男女の恋愛を描いていることはわかります。
 けれど、それ以上のことは読んでいてもぼんやりしていてよくわからない印象でした。

広島城と縮景園

 広島平和記念資料館・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館・原爆ドームを訪れた後、そのまま広島城へ向かいました。

広島城 Hiroshima Castle Rijo


 今回の旅、かなりの城に行くことになりました。
 なんだかはたから見ると城好きに思えるかも知れませんが、なんだか、城があると登っちゃうんですよね…。
 東京近辺に天守閣がある城がないからかも知れません。

 

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 城好きではないので、すごく失礼かも知れませんが、「あぁ、城だな」という感想しかほぼ持たず、むしろ一番楽しみなのは、一番上に登ってからの風景です。
 やっぱり城って、その街が一通り見渡せる場所に建っているので、ちょっと遠かったですが、原爆ドームが見えたり、広島駅周辺の発展している地域などが見渡せました。

 広島城に登った後、縮景園へ。

トップページ | 縮景園

 

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 岡山の後楽園もそうでしたが、日本庭園はやっぱり良いなぁ、と思いました。
 まだ、秋の残り、紅葉が残っていたので、晴れていたらもっと素敵なんだろうな、と思いましたが、とても良かったです。
 日本庭園を造り出した人たちの美的センスにただただ脱帽します。
 狭い範囲でも、そこに美を見出す。
 街中にあって、そこだけ違う世界かのように、別世界化のような空間、景色をつくり出す。
 梅林もあって、季節毎に美を見いだせる所も本当にすごいな、と感じます。
 あらゆるものが計算されつつも、自然美でもある。

 ちなみにこの周辺は東京で言えば六義園のような感じみたいで、「家賃高いんだろうな」という高級住宅街みたいでした。
 これは日本のどこに行っても同じなのかも知れません。

 ということで、広島駅に向かい、宮島口にあるゲストハウス(【公式】ホステル&カフェバー バックパッカーズ宮島)に行きました。

大木亜希子『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』

 新聞の広告で気になった本なのですが、発売されたばかりだったこともあり、レビューが殆どなくどんな内容なのかわからなかったので、どこか本屋さんでチェックしようと思っていました。
 そう思っていたのですが、そのタイミングで新聞に書評が載っていたので、早速読んでみることにしました。

 

book.asahi.com

 


人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした

 

『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』(大木亜希子)特設サイト-祥伝社

 

内容祥伝社より)
元アイドルとおっさん・ササポンの奇妙な同棲生活
「この特殊な生活の中で自分が変われるかもしれない」
仕事なし、彼氏なし、元アイドルのアラサー女子。
夜は男性との「ノルマ飯」、仕事もタフにこなしているつもりが、ある日突然、駅のホームで突然足が動かなくなった。
そして、赤の他人のおっさん(57歳)と暮らすことに──。
WEBマガジン『コフレ』連載中から話題沸騰!
読めば心が少し軽くなる、元SDN48の衝撃の私小説

勝手に五段階評価
★★★★☆

感想
 
はっきり言って読んでて結構つらかったです。
 それは、著者である大木さんがこれでもかと「年齢」「(結婚の)適齢期」「三十路」とたたみかけてくるからです。
 たたみかけるというか、正確には大木さんがそれらの価値観に囚われているということなのですが、35過ぎでバツイチ、低年収、独り身、平社員の身としては、これでもかと、僕自身の現実を目の前にたたきつけられるような気がしました。

 僕自身は自分がとりあえず生きて行けているのだから、生きていけるお金をもらって、(多分次の仕事は)楽しんで行けそうなので、それはそれで良いという気持ちがあります。
 それと同時に、やっぱり誰かパートナーがいると良いなという気持ちもあります。
 その「パートナーがいると良いな」ということに関して、「年齢」とか「年収」とかの価値観を突きつけられると、35過ぎでバツイチ、低年収、独り身、平社員は明らかに「不良物件」な訳で、そういう「不良物件」だと考えるような人とはそもそも価値観が違うのだから、という気持ちもありますが、それでも正直つらいな、と。
 そんな気持ちになりつつも、同居人である55過ぎの離婚歴あり独り身ササポンと大木さんとのやり取りが印象的でした。

「なんで、その子が結婚しちゃうと、同志じゃなくなっちゃうの?」
「いや、これからも一生大切にしたい関係ですけど。これまでとは同じような関係ではいられない気がするんです」
 するとササポンは、淡々とした顔で一言、ぼそりとつぶやく。
「別に、結婚が幸せとは限らないけどね」
「は、はい……」
「死ぬときゃ、どうせひとりだし」
「は、はい……」
 私が押し黙っていると、ちょうどTVから孤独死関連のニュースが流れる。
「僕の理想の死に方は、ひとり軽井沢の高原で雪の日に足を滑らせて、頭打って誰にも迷惑をかけずにこっそり死んで、雪解けと共に発見されることかなあ」

 
 ササポンの「死ぬときゃ、どうせひとりだし」という言葉と「僕の理想の死に方は、ひとり軽井沢の高原で雪の日に足を滑らせて、頭打って誰にも迷惑をかけずにこっそり死んで、雪解けと共に発見されることかなあ」っていうのに、とても共感しました。
 結局死ぬときは一人なんですよね。
 でも、誰かと一緒にいたいなぁ、という気持ちもある。

 また、その結婚する友人が言った言葉もとても印象的でした。

 

「いくつになっても、パカみたいに騒いでいいじゃん。年齢なんて、ただの記号だし」

 
 この年末に、数年ぶり(というか10年の方が近いくらいの人も)に再会した人が何人かいました。
 それで感じたのは、同じだけの時が経っているけれど、その重ね方、周りからの見え方は本当に人それぞれだな、と。

 僕はそもそも大学に入ったときから「ホントに10代かよ」とか「落ち着いてる」とか言われてきたので、今回も色んな人から「変わってないねぇ」と言われたのですが、ホント、年齢なんて、ただの記号で、それに囚われる必要はないのかな、と。
 僕と同世代というか、30歳を超えてくると特に男は見た目がすごく変わる人と変わらない人がはっきりしてきて、太ったり、白髪になってきたり、薄毛になって来たりとすごく変わってきます。
 というか、いつもは自分の年齢はあんまり気にしないのですが(人とは違う人生を歩んできたということも大きいです)、この本ではこれでもかと年齢を突きつけてくるので、あぁ、自分やばいんだ、とメンタルがやられそうになりました。

広島平和記念資料館・国立広島原爆死没者追悼平和祈念館・原爆ドーム

 尾道と尾道市立美術館を歩いた後訪れたのは、広島です。
 広島(岡山もですが)は通過したことしかなく、必ず行こうと思っていた場所です。
 その理由は、原爆が投下された地だからです。
 長崎には数回行ったことがあり、資料館にも数回行ったことがあるのですが、広島には資料館含め、ちゃんと行ったことがなかったので行ってきました。

 広島駅に着いて、すぐに観光案内所へ。
 資料館に行きたいと言うと、すぐに行き方(バス)を教えてもらえ、ガイドマップなども渡してくれました。
 ということで、一番遠いのが広島平和記念資料館だったので、そこから原爆ドーム広島城まで行き、広島駅に戻ってくるというルートを(自分の中で)設定しました。

 バスを降りて、広島平和記念資料館へ。

広島平和記念資料館


 ちょうどお昼過ぎくらいだったからか、小学生たちが沢山いて(その様子から市内や県内からのようでした)、小学生たちに紛れながら見ることになったのですが、涙をこらえるのが大変でした。
 

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 この写真が最初に飾られているのですが、この写真を見ただけで、ドッと涙が出てきました。
 その後、ゆっくりと回りました。
 小学生たちは時間が決められていたようで、後半は外国人観光客の方が多い中、映像や資料、証言を見たり聞いたりしました。

 自分の中で、「あぁ、このままではやばい」と思って資料館を後にしたのですが、そこには国立広島原爆死没者追悼平和祈念館が。

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館


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 どんな施設なのか全く知らなかったのですが、その施設の名称から、千鳥ヶ淵戦没者墓苑のようなものところかな、と、きっと心を静めることが出来ると思い、入ってみました(ちなみに無料)。
 すると、入っていると、上に載せたような静かな追悼空間になっていました。
 僕が行った時は僕しかいなかったので、ただここで座って心を静めることが出来て本当に助かりました。

 この空間の後には、被爆者の証言映像なども流れていて、それを見てまた涙が出てきたのですが、それでもこの空間で1度落ち着くことが出来たのが本当に助かりました。
 そして原爆ドーム沿いを通って、広島城へ。

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 僕は広島に初めて行きましたが、平和学習で行くとしても、広島平和記念資料館だけでなく、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に行くことをオススメします。
 大勢で行くと心静めることは出来ないかも知れませんが、感受性の強い人、若い人には受け止める時間や空間が必要だと思うので。

相田みつを『相田みつを ザ・ベスト 一生感動一生青春』

 先日から書いている相田みつをさんの『相田みつを ザ・ベスト にんげんだもの 逢』益田ミリさんの『世界は終わらない』と同じく古書店で一緒に手に取った本です。
 中身を見ずにささっと手に取り、相田みつをさんの本だったこともあり、てっきり『にんげんだもの』同様、詩が載っているのだと思っていたのですが、この本はエッセイになっています。


相田みつを ザ・ベスト 一生感動一生青春 (角川文庫)

 

相田みつを ザ・ベスト 一生感動一生青春 相田 みつを:文庫(電子版) | KADOKAWA

 

内容KADOKAWAより)
筆を持つたびにわたしは 人間としての自分の至らなさを悟ります(本文より)真摯に自分をみつめることばの裏側を支えたのは、学び続けた仏教の心だった。人生の真髄をすっとしみこむようなやさしい文章で綴ったエッセイと書の数数は、わたしたちの前に続く道のりをそっと照らす、ことばの道標となることでしょう。書籍未収録作品を加えた、オリジナル編集でおくる「相田みつを ザ・ベスト」シリーズ!

勝手に五段階評価(基本的に甘いです)
★★★★☆

感想
 あとがきでは、単行本の『一生感動一生青春』からの抜粋だということが触れられています。
 また、高島屋の雑誌に連載されていたものだということです。

 詩だと思って読み始めたら、エッセイだったので正直な所、戸惑ったのですが、相田みつをさんがどんなことを考えて書にしていたのか、詩にしていたのか、その背景がわかって良かったです。
 特に、相田さんは仏教への思いが強いようで、かといって押しつける事もなく、それでいて、とても仏教というか、お坊さんたちの教えについて詳しく学んでいることも伝わってくる内容でした。
 仏教のことばも多く、言葉自体は知っていたけれど、その意味を理解していなかったものもあり、初めて知る言葉の中にも覚えておきたいものもいくつかあったのですが、「べんかい」についての文章を載せてみます。

 

 汚れたネズ色の隣に、黒を持ってくる、という作業が、他人に泥をかけるという行為です。つまり、それがべんかいです。
 どんなにうまくべんかいしても、どんなに他人に泥をかけても、自分の服の汚れ(ネズ色)は落ちませんね。自分の服の汚れを落とすためには、ザブザブと洗うことです。


 これは、人間(相田さん含む)が持つ「弱さ」の話しの中で出てくるのですが、どうしても僕たちは「べんかい」してしまうことがある。
 特に「いざとなると」。
 それに対して、どんなに他人と比べたとしても自分の「色」は変わることはないのだ、と書いています。

そのうち
そのうち
べんかいしながら
日がくれる

 
 この考えから上に載せた詩(書)が出来るのですが、僕は単に人間、自分の持つ弱さだけでなく、自分の「色」について考えさせられました。
 僕にはすでに色がついていて、誰かを見て、誰かと比べてあの人の色になりたい、あの人の色が良い、と思う。
 けれど、決して、その人の色にはなれないことがある。
 というよりも、そもそも自分の色がどんな色なのかわかっていない。
 自分の「色」を見つけることは難しいことですが、汚れたら洗うということだけでなく、自分がどんな「色」なのか、わかるようになりたいな、と思いました。

尾道・尾道市立美術館

 倉敷美観地区と大原美術館に行った後、尾道に移動し、尾道ラーメンを食べ、ゲストハウスに宿泊しました。
 朝食をとり、宿の方に見所とかを聞いたら、歩くのが好きならロープウェイで登ってから下ってみるのは?と言われたので、ゲストハウス(みはらし亭)自体かなり高い場所にあるのですが、1度下って、ロープウェイ乗り場へ。

 が、行ってみたら、定期点検期間ということで、ロープウェイに乗れず、結局また坂を登ることになりました。
 ゲストハウスの横を通る道が展望台への道につながっているのですが、せっかくなので、少し横道から行こうと、志賀直哉旧居などを見てから展望台へ行きました。
 途中、「普通に山登りじゃん」という場所もあったのですが(しかも鎖場)、なんとか展望台に到着。
 若干曇ってはいたものの、尾道全体(対岸の向島)も見られました。

 

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 どうやって駅まで下ろうかと思っていたら、尾道市立美術館がありました。
 Twitterでバズっていたのでこの動画を見たことがあるかも知れません。

 
 確かに猫が沢山いて、登って下る間に10匹くらいの猫に遭遇しました。
 動画の存在は後から思い出したのですが、せっかく来たので、美術館にも寄ってみることにしました。

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尾道市立美術館 公式ホームページ

 僕が行った時はちょうど「尾道市立美術館コレクション展-新収蔵作品を中心に」という展覧会をやっていました。
 入館料が310円という値段だったのも良かったのですが(しかもキャッシュレス)、尾道由来の作家の作品が中心でしたが、一番良かったのは、子どもたちが描いた作品でした。
 尾道在住者だけでなく、尾道に関係する風景だったりすれば良かったようで、県外在住の子どもたちが描いた作品もあって、それがとても良かったです。

 そして、駅まで下り、広島へ向かいました。